
どうも、ちょっこりまんです。
縁あって十数年前に長野県に移り住みました。
長野県には方言がありますが、長野県の人の多くは自分では方言を使っている自覚がない人が多いんです。
(特に、県外に出たことがない人)
バリバリの方言なのに
「えっ!これ標準語じゃないの?」
なんて言われたときもあります。
今回は、そんな長野県の方言をまとめてみました。
ちなみに、長野県は「北信」「中信」「東信」「南信」と4つのエリアに分けられていて、自分が住んでいるのは「北信」と言われる場所です。(「温泉に入る猿」で有名な山ノ内町や「善光寺」のある長野市も「北信」にはいります。)
なので、今回ご紹介する方言の中には他の地域(中信、東信、南信)では馴染みのないものがあるかもしれません。

「ずく」にあてはまる標準語はない?
長野県を代表する方言で
【ずく】とは簡単に言うと、
・「やる気」
・「根気」
・「気力」
・「根性」
のことです。
ただ、長野県の人に言わせるとピッタリ当てはまる標準語は、ないそうです。
例
・ずく出してやろう
意味:やる気出してやろう
・ずくあるね~
意味:気力あるね~
・ずくなし
意味:やる気のない人、面倒くさがりな人
【ずく】に関してはピッタリ当てはまる標準語はなく、
本当はめんどくさかったり、気分がのらないんだけど「よいしょっ」と出す気持ちのようなもの。
のようです。
ちなみに長野県では「テレビ番組」や「ラジオ番組」にも『ずく』が使われています。
▼ 信州の情報番組「ずくだせテレビ」 ▼
▼ 朝のラジオ番組「坂ちゃんのずくだせえぶりでぃ」 ▼
「なから」は大体とかおおよそ
意味としては
・「大体(だいたい)」
・「おおよそ」
・「ほぼ」
という意味です。
例
・頼んでおいた件、終わった?→ なから終わったよ
意味:頼んでおいた件、終わった?→ 大体(だいたい)終わったよ
・作業もなからになったから、終わりにしよう
意味:作業もおおよそ進んだから、終わりにしよう
・片付けも時間かかったけど、なからになったね
意味:片付けも時間かかったけど、ほぼ終わったね
「まえで」のでって何?
意味としては単に
・「前(まえ)」
のことです。
前といえばいいだけなのになぜか長野県の人は「で」をつけるんです。
不思議ですよね~。
例
・○○の前(まえ)でに置いといて
意味:○○の前に置いといて
・○○の前(まえ)での道を行けばいいよ(道案内のときなどに)
意味:○○の前の道を行けばいいよ
・前(まえ)での方につめてください(並んでいるときなど)
意味:前の方につめてください
極めつけは、「○○の前で待っててよ」なんて言う場合。
長野県では、○○の前(まえ)でで待っててよとなり、「で」が2つ続きます。
「~するしない?」はするの?しないの?
意味としては
・「~しない?」
とか
・「~じゃない?」
いう意味です。
例
・○○行くしない?
意味:○○へ行かない?(行きませんか?又は行こうよ)
・言ったしない?
意味:(さっき)言わなかった?又は言ったでしょ
・食べたしない?
意味:(さっき)食べなかった?又は食べたよね?
極めつけは「サッカーするしない?」なんて言う場合。
長野県では、サッカーやらない?又はサッカーやろうよという意味なんですが、
知らない人が聞いたら『する』のか『しない』のか、どっちか分かりませんよね。
この方言は、割と広い年齢層で使われています。
ちなみに「バナナマンのせっかくグルメ!!」でも出てましたよ。

「かすこく」の「かす」は生意気?
意味としては
・「生意気なことを言う」
という意味です。
例
・かすこくな!
意味:生意気なこと言うな!
「ちょんこずく」の「ずく」は別の意味
意味としては
・「調子にのる」
という意味です。
例
・ちょんこずくとケガするぞ!
意味:調子にのるとケガするぞ!
・あいつ、最近ちょんこずいてるな。
意味:あいつ、最近調子にのってるな。
まとめ
長野県の方言をまとめてみました。
これからも少しずつご紹介していきたいと思います。

